チャペルとチャーチの基本的な違いとは?
海外ウエディングを考えるうえで、意外と知られていないのが「チャペル」と「チャーチ」の違い。
どちらも結婚式の舞台になりますが、その成り立ち・雰囲気・自由度には大きな差があります。
この記事では、オーストラリア挙式を検討中のカップル向けに、チャペルとチャーチの違いをわかりやすく解説。ふたりの理想に合ったスタイルを見つけましょう。
チャペルとは?|自由で開放的、リゾート感のある挙式空間
チャペル(Chapel)は、結婚式のために設計された施設。
宗教色が薄く、リゾートやホテル併設型の施設が多いため、自然に囲まれたロケーションやモダンな建築が魅力です。
特徴
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宗教的な制約が少なく、誰でも挙式できる
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ガラス張りやナチュラルウッドなど、デザイン性の高い建築
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カスタマイズの自由度が高く、演出の幅が広い
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ホテル併設型が多く、移動や準備がスムーズ
オーストラリアの例
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アラマンダ・グレートバリアリーフ・チャペル(ケアンズ)
海を望む絶景チャペルで、ビーチ撮影との相性抜群。
チャペルとは?|自由で開放的、オーストラリアならではの多様性も
チャペル(Chapel)は、結婚式専用に設計された建物として知られています。
日本やハワイでは「営利目的で建てられた式場」として、ホテル企業やブライダル会社が所有・運営するケースが一般的であり、宗教的背景はほとんどありません。
しかし、オーストラリアのチャペル事情は少し異なります。
🇦🇺 オーストラリアでは「地元の人々のための結婚式会場」として存在
オーストラリアでは、チャペルが必ずしも営利目的や外資の所有によるものではなく、地元の人々が宗教に関係なく結婚式を挙げるために建てられたケースも多く見られます。
たとえば:
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リゾートホテルやワイナリーの敷地内にあるチャペル
→ 美しいロケーションを活かした非宗教的なセレモニースペースとして活用 -
地元コミュニティに根ざしたチャペル
→ 宗教に縛られないパブリックな結婚式会場として親しまれている
グッドウォーター・リッジ・チャペル
モントビルチャペル
✅ チャペル=宗教性がない場所、という認識は共通
共通しているのは、宗教的な制約がないため誰でも利用しやすく、スタイルも自由という点。
衣装・演出・音楽・進行まで、ふたりの希望に合わせて柔軟に対応できるのがチャペルの魅力です。
⛪ チャーチとは?|歴史と伝統、格式のあるキリスト教会
チャーチ(Church)は、実際に礼拝やミサが行われる本物のキリスト教の教会です。
オーストラリアにも数多くの美しい歴史的教会があり、荘厳な雰囲気の中での本格的な挙式が可能です。
特徴
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日常的に信仰活動が行われている宗教施設
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ステンドグラスやアーチ天井など、歴史ある建築様式
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牧師や司祭による宗教儀式が基本
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宗派により、信者限定の条件がある場合も
オーストラリアの例
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セント・ジョーンズ大聖堂(ブリスベン)
ネオゴシック様式の大聖堂で、赤レンガの外観と大理石の内装が特徴。
19世紀から続く格式あるチャーチで、荘厳な空気に包まれた挙式が叶います。
セントジョーンズ・大聖堂(ブリスベン)
✅ チャペルとチャーチの違いを比較表でチェック
比較項目 | チャペル(Chapel) | チャーチ(Church) |
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宗教性 | 低い(無宗教でもOK) | 高い(キリスト教式) |
建築スタイル | モダン/ガラス張り/開放的 | ゴシック様式/歴史建築 |
演出の自由度 | 高い(BGM・衣装・演出の自由あり) | 低め(宗教儀式の進行に従う) |
利用条件 | 比較的自由 | 宗派によって条件あり(例:信者) |
ロケーション | リゾート・ホテル併設が多い | 都市部や歴史地区 |
チャペルとチャーチの「見つけやすさ」の違いとは?
チャペルは広告・宣伝が積極的、チャーチは静かに存在している
オーストラリアのブライダル市場において、チャペルとチャーチでは「情報の届きやすさ」にも大きな違いがあります。
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チャペルは、建設した企業や独占契約を結んでいるブライダル企業によって、
積極的にマーケティング・広告宣伝が行われています。
パンフレットやウェブ広告、SNS投稿などで多くの人の目に触れる機会が多く、認知度も高めです。 -
一方、チャーチは本来が宗教施設であり、
広告宣伝を行うことはほとんどありません。
そのため、目立つ機会が少なく、結婚式会場としての存在を知られていないことも多いのが実情です。
セントジョーンズ・大聖堂(ブリスベン)
19世紀に建てられたネオゴシック様式の大聖堂、セント・ジョーンズ大聖堂(St John's Cathedral)。
その荘厳な空間と、まるでヨーロッパのような石造りの美しさに惹かれ、
オーストラリア国内だけでなく、海外からも多くのカップルがここでの挙式を希望しています。
高い天井、ステンドグラス、重厚な雰囲気──
写真では伝えきれない圧倒的なスケールと神聖さが、ふたりの誓いを特別なものにしてくれます。
「本物の教会で、一生に一度の式を挙げたい」
そんな想いに応える、本格チャーチウエディングがここにあります。
歴史的チャーチでの挙式が、驚くほど手の届く価格で
ヨーロッパの大聖堂での結婚式は、その格式ゆえに挙式料だけで約40万〜80万円以上が一般的。
格式・歴史・建築美──その価値が高いことはもちろんですが、費用の面で躊躇するカップルも少なくありません。
一方、オーストラリア・ブリスベンにあるセント・ジョーンズ大聖堂では、
本物のネオゴシック建築での挙式が、315,000円(税込)で叶います。
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ステンドグラスに包まれた荘厳な空間
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重厚感のある石造りの外観
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海外からの挙式にも対応している柔軟な受け入れ体制
ヨーロッパと同等の美しさ、格式を持ちながら、価格はその半額以下。
コストを抑えながら、“本物”を選びたいふたりに、これ以上ないロケーションです。
📱 それでも注目される理由:SNS時代が変えたトレンド
しかし近年、こうした状況にも変化が見られます。
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InstagramやPinterestなどのSNSを通じて、
歴史あるチャーチでの荘厳な挙式シーンが写真として広まり、 -
本物の大聖堂で結婚式をしたいという憧れを持つカップルが増加。
特にオーストラリアでは、歴史的建造物としての価値を持つ大聖堂も多く、
「一生に一度の舞台は、本物のチャーチで」という選択が、
今では少しずつ一般的になりつつあります。
チャーチの多い地域は限られている?|オーストラリアの地理的背景
オーストラリア全土にチャーチが均等にあるわけではありません。
特に本格的な歴史あるチャーチが多く存在するのは、主に以下の都市圏です:
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シドニー(ニューサウスウェールズ州)
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メルボルン(ビクトリア州)
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ブリスベン(クイーンズランド州)
これらの都市には、ヨーロッパからの移民が多く定住してきた歴史があり、
その影響でカトリックやアングリカンの伝統的な教会(チャーチ)も数多く建設されました。
📍 北は「ブリスベン周辺」までが主な分布エリア
それよりも北部、たとえばケアンズ周辺になると、歴史あるチャーチの数は圧倒的に少なくなります。
これは、もともとヨーロッパ移民の定住地がブリスベンより南に集中していたためであり、
ケアンズなどのトロピカルエリアでは、チャペルやリゾート挙式のスタイルが主流となっています。
✅ 地域によって選択肢が変わる
そのため、「チャーチで挙式をしたい」という希望がある場合は、
メルボルン・シドニー・ブリスベンエリアが選択肢の中心になります。