私たちの想い

オーストラリアで結婚式を予定されている皆様へ

私たちの想い ― 教会で、ふたりの人生に刻む「誓い」の瞬間を

私たちがもう一度、オーストラリアの教会での結婚式を再開しようと決めたのは、ただ過去を取り戻すためではありません。

それは、“これから”の未来に、本当の意味での「結婚式」を残してあげたいと願ったからです。

思い返せば、あの日――

コロナウイルスの感染拡大により、世界は一変しました。

国境は閉ざされ、挙式は相次いでキャンセル。

すでに準備を進めていたおふたりの夢は、静かに、でも確かに、白紙になっていきました。

そしてもうひとつ、静かに進行していたのは、日系ブライダル企業の撤退です。

多くの会社が現地から手を引き、長年、日本のお客様を迎えてきた現地スタッフたちは、その場に取り残されました。

「大好きなこの仕事を、守り続けたかった」

「教会に、また笑顔を戻したかった」

そう願っていた仲間たちは、やむを得ずブライダルを離れ、それぞれ別の職に就いていったのです。

けれど、あれから5年。

今、少しずつ、でも確かに私たちのもとにお客様の声が戻ってきています。

「オーストラリアで、教会の結婚式はもうできないのですか?」

「延期していた夢を、そろそろ叶えたい」

「両親に、花嫁姿を見せてあげたい」

その声に背中を押され、かつての仲間たちも再びこの世界に戻ってきてくれました。

「やっぱり、この仕事が好きだから」

「また、お客様の幸せを一緒に創りたいから」

私たちは今、ブリスベン・ゴールドコースト・シドニーの教会と連携しながら、再び挙式を届ける準備を進めています。

もちろん、状況は以前とまったく同じではありません。

コロナ禍を経て、世界的な物価上昇が進み、オーストラリアでも全体的にコストが上がっています。

正直に申し上げれば、数年前と同じ料金でのご提供は難しいのが現実です。

ですが、私たちは知っています。

多くのカップルが、豪華さではなく「本当に大切な時間」を望んでいることを。

「ただの撮影ではなく、心に残る挙式をしたい」

――その願いに、私たちは全力で応えたいのです。

だからこそ、必要な部分にはしっかりコストをかけつつ、

現地スタッフと知恵を出し合い、無駄を省き、できる限り費用を抑えて、

“ふたりらしい”温かな結婚式をつくっていきたいと思っています。

教会での結婚式は、ただのセレモニーではありません。

それは、“心を結ぶ瞬間”を形にする、人生で最も大切な儀式です。

バージンロードを歩き、「誓います」と伝えるその一瞬。

その場に立ち会ってくれる大切な人たちと、心を通わせる時間。

そのすべてが、写真以上に深く記憶に刻まれるのだと思うのです。

どうか、おふたりの夢や想いを、私たちに聞かせてください。

その声が、再びこの教会に灯をともす光になると信じています。

オージースナップ 現地チーム一同